CAE.CFD.FEA
ESI NOVA (VA ONE) V2022 -- 振動・音響解析トータルソリューション
ESIのVA One は全周波数帯域の振動・騒音問題に対するソリューションで、低周波から高周波まで、統一解析環境のもとでシームレスな振動音響解析が可能です。
設計段階において潜在的な騒音や振動の問題を究明し正しく考慮することで、コスト削減、時間短縮に貢献します。
より詳細なモデル化や試験ベースの開発が必要な問題個所を特定しリスクを管理する一方、生産性の向上を支援します。
高性能ノイズ予測モデルにより高品質とコスト削減を実現
統合されたノイズ予測ツールによる迅速な試作品設計の評価
シームレスに統合された解析手法によりシミュレーション時間を最小限に短縮
設計の評価と特性の目標達成のための対策をテスト
統合された環境で構造物内外の騒音に対する設計目標を達成
開発最終段階での修正を回避
音響境界要素モジュール(音響BEMモジュール)
音響境界要素モジュールは、有限および無限流体の低周波数応答をモデル化するために必要なすべての機能を、VA One環境に有しており、オプションとして大規模モデル解析向けに高速多重極境界要素を含めることも可能です。モジュールはRAYON境界要素ソルバーが進化したもので、低周波における流体負荷、拡散、音の放射や伝達を正確にモデル化することができます。
統計的エネルギー解析(Statistical Energy Analysis : SEA)モジュール
VA Oneの統計的エネルギー解析(Statistical Energy Analysis : SEA)モジュールは、中高周波数帯における振動・騒音設計向け産業界の標準ソフトウェアのAutoSEA2進化形です。 SEAモジュールは、騒音と振動が懸案事項であるほぼ全ての産業界において、日常的に使用されています。なぜそれほど沢山の企業がESIのソフトウェアを振動・騒音設計プロセスの標準としたのか、その理由をご覧ください。
Aero-Vibro-Acousticsモジュール
風切り音は、自動車の性能や快適性だけでなく、製品の品質感や乗車体験にも影響を与えます。振動音響シミュレーションは、パワートレイン、タイヤ、サスペンションなどの発生源からの室内騒音を低減し、車両音響の改善につながります。 計算流体力学 (CFD) シミュレーションの速度と効率の向上により、時間領域気圧分布予測へのアクセス性が向上しています。乱流を効率的に再現し、処理することで、室内の騒音に最も強く影響する高周波数までの振動音響モデルの励起が可能となります。
空力振動音響 (AVA) シミュレーションの 「エンドツーエンドソリューション」 としてのCFDデータと振動音響解析の組合せにより,入手可能性が最小である高価な風洞への依存を低減します。設計者が乱流圧力変動によって生じる内部音響をバーチャルモデル化することで、設計サイクルの初期段階で設計上の意思決定が可能になり、後期段階でのコストのかかる修正の必要性を低減できます。
ESIのVA One Aero-Vibro-Acousticモジュールは、CFD圧力分布履歴を幅広いフォーマットから、周波数領域における適切な変動面圧荷重や変動入力に自動的に変換します。このCFD圧力データから対流と音響の両方タイプの支配的励起成分を抽出し、車両モデルの構造と流体に適用して内部騒音を予測・バーチャルデザインスタディによる風騒音低減と最適化を支援します。
音響負荷からの衛星・宇宙船構造的整合性を確保
Aero-Vibro-Acousticsモジュールは空力騒音の入力となる表面圧力変動の時刻歴データ(CFDあるいは実測値)から対流成分と音響成分の周波数スペクトルを同定し、VA oneモデル入力を作成し解析するモジュールです。 複合材料を用いた製品の最適な性能設計を支援します。
機体騒音の効率的管理
航空機の内部の騒音は、さまざまな経路を通って内部に侵入し、HVACやポンプ、発電機などの機内の騒音源と結びついて発生します。このような騒音は、乗客の快適性を大きく損なう可能性があるため、航空機の運航者にとって非常に高い優先事項であり、音響要件を満ためには、設計シミュレーションは不可欠です。
ESI VA Oneは、エンジン騒音から乱流境界層 (TBL) やショックセルに至るまで、航空機の潜在的な騒音元の効率的な最適化を可能にします。
つまり、航空機の音響に関する安全基準や商標目標を満たすと同時に、重量を最小限に抑え、コストのかかる開発最終段階での修正を回避します。
システムレベルモデルの高速計算による内部および外部騒音予測
ESI VA One Ray Tracingは、自動車、列車、航空機、宇宙船、船舶、建物など、大規模または複雑な形状の構造物の内部および外部ノイズを迅速かつ正確に分析可能です。
全周波数帯の音響・振動挙動を正確にモデル化
これまで、空気伝搬と構造伝搬の両方の伝搬経路が振動音響性能に影響する中周波予測では、次のいずれかを選択する必要がありました。
低周波数モデルの前提条件を使用した決定論モデルは、計算コストが高くなり、高周波数では精度が低くなる
統計的手法では、ポイント・ツー・ポイント応答を予測する精度と能力が不十分なことが多く、低周波数での構造ベースのアプリケーションには対応できない
ハイブリッド・モジュールは、最先端の振動音響解析法です。このモジュールは、FE/BEM/SEA要素/サブシステムを1つの解析モデルの中に混在させ連絡を可能にします。モデル化における究極の柔軟性を持ち、解析対象周波数全体に大成て高精度な解析結果を得るために、適切な要素/サブシステムを組み合わせることが可能です。
設計目標を達成するための低周波の構造・音響レスポンス
低周波数では、振動音響レスポンスがレシーバの位置によって決定されます。有限要素(FE)解析を使用して、詳細な構造や音響応答をシミュレーションすることで、設計者は動的挙動を理解し、設計要件を満たすために必要な対策を立てることができます。ESIでは、単独のカップリングまたは非カップリングソリューションとしてだけでなく、カップリングFE/BEMモデルおよび混成FE/SEAモデルに連動して、音響および構造FEシミュレーションの両方をサポートするソリューションを提供しています。
(FE)モジュール は、 VA OneモデルにFE音響キャビティをカップリングさせるために必要なすべての機能を提供しており、低周波において音響キャビティを内包する正確なモデルを作成し、多孔質弾性のノイズコントロールトリートメントの低周波性能を最適化が可能です。 また、構造有限要素(FE) モジュールを用いれば、多数の外部FEソルバーから既存のモデルと結果をインポートし、これらの結果をFE/BEM計算やFE/SEAなどの他のハイブリッドおよび高度なVA法と組み合わせることができます。
これらの構造および音響機能を備えた高性能ソルバーは、スタンドアロンFE、またはFE/BEM計算や、FE/SEAなど他のVA解法との組み合わせに関わらず、FE解析を最大限に効率化し、シームレスな統合を実現します。
Related articles
Comment/コメント
Comment list/コメントリスト
- No comments/コメントはありません