Powerflow v2019 -- 数値流体力学

PowerFLOW CFD ソリューションは、独自の本質的に非定常な格子ボルツマン法に基づく物理解析を活用し、実世界の条件での動作を正確に予測するシミュレーションを実行できます。PowerFLOW 製品群を活用すると、試作前の設計プロセスの初期段階で製品性能を評価できるため、仕様変更により設計・予算に深刻なダメージを与えるというような事態を防ぐことができます。PowerFLOW では、複雑なモデル形状全体をインポートし、空力、空力音響、熱マネージメントの各シミュレーションを正確かつ効率的に実行できます。

高忠実度の CFD ソリューション

高忠実度で非定常の格子ボルツマン法に基づくソリューション。大半の流動様式(層流から遷音速まで)で正確性が保持され、自動車・輸送機械・モビリティ産業や航空宇宙・防衛産業の複雑な CFD 設計の問題の大半を解決できます。

ボリューム・メッシュや境界層メッシュの作成が不要

壁処理による自動ドメイン離散化と乱流モデルにより、ボリューム・メッシュや境界層メッシュを手動で作成する必要がありません。

高度に並列化され、拡張性の高いソリューション

一般的な高性能コンピューティング(HPC)プラットフォームの大量のコンピュート・コアを使用して、信頼性の高いシミュレーションを PowerFLOW で実行します。

高度な物理モデリング

移動形状と局所参照座標系(LRF)、粒子モデリング、熱交換器モデリング、流動を伴う多孔体、熱および音の影響を利用します。路上の変動風条件を使って、実世界の影響をシミュレーションできる自然風機能も搭載されています。

熱管理の連成解析ソリューション

表面および体積の熱伝導、熱ふく射、人体熱環境に関連する熱伝導の問題を、PowerTHERM と連携させた組み込みの変動時隔を使用してシミュレーションできます。

熱交換器の連成解析ソリューション

PowerCOOL と連携させて、複数の熱交換器の効果をシミュレーションし、エンジンルームの熱管理を改善できます。

前処理・後処理の自動化

標準化されたアプリケーション・テンプレートを使用して、共通アプリケーションの前処理・後処理を自動化したり、特定のエンジニアリング環境向けに前処理・後処理をカスタマイズしたりできます。

迅速な自動セットアップ

形状の作成およびインポート、初期条件および境界条件の定義のほか、このアプリケーションでのシミュレーション中に記録する測定データを選択できます。直感的でスピーディに操作できるアプリケーションのため、プロセス全体が自動化された流体グリッド生成ソリューションが実現します。

実際に回転する形状に対応

PowerFLOW では、実際に回転する形状をシミュレーションし、ホイールの空力、ブレーキ、HVAC システム、冷却ファンなどのシステムの性能や騒音を最適化できます。

連成シミュレーション

PowerFLOW 製品群では、PowerTHERM の表面温度・熱流束計測技術、PowerACOUSTICS の空力騒音解析技術を、シミュレーション対象の既存の設計にシームレスに統合できます。

デジタル風洞

デジタル風洞モデルには、固定およびムービング・グラウンドのモデリングと境界層吸込み点が含まれ、実際の風洞試験と一致させています。

デザインの解析

シミュレーションが完了すると、PowerVIZ が即座に結果を解析。PowerINSIGHT は、結果解析を自動的に実行します。

ターンアラウンド時間の短縮

サーフェス・メッシュ・モデルを準備すると、そのモデルを使用して他のシミュレーションを実行できるようになるため、セットアップ、グリッド生成、シミュレーション、結果解析を 1 日以内で完了できるようになります。